準SRI農法とは

 乳苗移植(田植え)・疎植と、田植え後~幼穂形成期前までに間断灌漑・中耕除草を行なうSRI農法に準じ、慣行の稚苗~中苗移植(田植え)と幼穂形成期前(中干し)までに間断落水・田干し・中耕除草を行なう農法を、仮に準SRI農法としました。

 

 この農法には、次のようなメリットがあげられます。

  • 好気性微生物優勢の土壌環境では、好気性微生物の活性を高め、嫌気性微生物の活性(メタンガスなどの発生)を抑えると考えられます。
  • 田干しのたびに、稲の葉色が濃くなり、葉っぱが幅広になるのが分かります。
  • 根が深く伸び、気象の変化に強くなると考えられます。
  • 中干しが短期間で済み、収穫作業時の土の締まり・作業性が良くなります。

 同時に、次のようなデメリットもあります。

  • 雑草にとっても、好環境となり発生量が増えます。
  • 土が締まり、通常の除草作業では効率・効果が落ちます。
  • 落水するので、除草剤は使えません。

土が締まっても確実に除草できれば。。。