「楽田楽」の除草の考え方

稲苗は傷つけずに、雑草は除く。条間は難しくありませんが、条部(株周り・株間)をどのように対処するか。センサーもAIも無い器具で。

 

条部除草は、タイミングと、除草フロートの接地具合で。

雑草は、代かき直後からまた発根・発芽します。稲苗は、田植え後3日くらいで活着します。放っておけば、生存競争するか共存するか。。。

「楽田楽」の条部除草の考え方は、稲苗と雑草の強さにコントラストをつけて、その狭間の強さで除草する。初期除草で稲苗が優勢になれば負けない、というものです。そのためには、

  • 代かきと田植えのタイミングを、なるべく近づける。
  • 雑草が強くなる前に、除草する。

実証した具体的なタイミングは、以下の通りです。

  • 代かきと田植えの間は、砂質の田んぼで中一日、粘土質で中二日。
  • 1回目の除草作業は、田植え後一週間くらい(5日でも大丈夫でした)。
  • 以後一ヶ月程度は、一週間から10日ごとに除草作業。
  • 以後中干しまで、状況に応じて(半月に一度程度?)の除草作業。
  • 中干し直前に、ダメ押し最終除草。

除草櫛は、除草フロートが接地した状態だと固定され、ある程度の強さを持ちつつ、しなります。フロートが田面から少し離れた状態では、櫛先が下がり、軽く田面に食い込みます。減荷ユニットで荷重調整して、櫛の食い込み強さをある程度の範囲で変えられます。


それなりには除草できます。

突き詰めれば、いろいろ検討の余地はあります。上記のほかにも、苗の植付け深さや、除草タイミングごとの減荷調整具合、除草回数、湛水深等々。都合や天候で、予定通り作業できない日もあります。まぁ、でも、だいたい出来ていれば、それなりに(予想以上に)除草できます。やってみて工夫して、知見を共有して、パクりあいましょう。楽しめるように。